- FP3級は履歴書に書いてもいい?
- 書いたら恥ずかしいと思われる?
このような疑問を抱える方は少なくありません。
特に転職活動や就職活動の場面では、履歴書に記載する資格の選定に悩むのは当然です。
FP(ファイナンシャル・プランナー)3級は、金融やお金に関する基礎知識が身につく国家資格ですが、その評価や扱われ方は場面によって異なります。
本記事では、実際にFP3級を取得した私が、悩みを解決するために以下の流れでわかりやすく解説します。
履歴書に自信を持って書けるよう、正しい知識を身につけていきましょう。
【結論】FP3級を履歴書に書いても恥ずかしくない

FP3級は履歴書に記載してもまったく恥ずかしくありません。
その理由は以下の通りです。
- 厚生労働省認定の国家資格であり、知識の証明となる
- 金融・保険・不動産業界では、FP3級の知識が業務に直結するため、評価されやすい
- 資格取得を通じて得られた「学習意欲」や「向上心」が、採用担当者に好印象を与える
特に注目したいのが、「自己研鑽の姿勢」をアピールできる点です。
変化の激しいWeb業界やIT業界などでは、自ら学び続ける力=成長意欲が重視される傾向にあります。

たとえFP3級の知識が業務と直接関係しなくても、資格取得を通じて努力や自己研鑽の姿勢を示せる点は大きなアピールになると私は思います!
そのため、履歴書に書くことによるメリットは大きいと言えます。
FP3級を履歴書に書くと恥ずかしいと言われる理由


FP3級を履歴書に書くことについて「恥ずかしい」と感じる理由には、共通した背景があります。
難易度が低く「誰でも取れる」と思われがちである
P3級は、国家資格の中でも比較的やさしい部類です。
実際「日本FP協会」が実施したFP3級試験では、学科・実技ともに合格率が80%を越えるの結果となっています。
期間 | 科目 | 合格率 |
2024年10月~2025年2月 | 学科 | 85.4% |
実技 | 85.6% |
この高い合格率から、誰でも合格できる資格である印象を持たれがちです。
中途採用や即戦力が求められる場面では、「FP3級だけ?」という反応を受けることもあるでしょう。
他の資格と比較されて見劣りする
ITパスポートや簿記3級と同様に、FP3級も基礎レベルの資格として広く認知されているため、アピール材料としては見劣りする傾向があります。
また、同じジャンルでより上位の資格(FP2級・AFP・簿記2級など)を保有している応募者が多い場面では「わざわざ3級をアピールする必要があるのか?」と疑問に思われる可能性が高いです。
比較対象となる資格のレベルによっては、FP3級が評価に直結しないケースもあるため、伝え方やタイミングに注意が必要です。
実務経験がなければ評価されにくい
FP3級は知識の証明にはなっても、実務経験が伴わなければ評価されづらいです。
実際にFPとして働いている人や、金融・不動産関連の実務に携わっている人にとっては、資格よりも現場での経験や、スキルが重視されます。
そのため、未経験者がFP3級だけをアピールしても、業務にどう活かせるのかが伝わらなければ、履歴書の中で浮いた存在になりやすいでしょう。
保険の提案や住宅ローン相談といった実務経験があれば、FP3級の知識にも説得力が生まれますが、資格だけでは「ただ取っただけ」と見なされてしまうこともあります。
FP3級を履歴書に書いてもいい人・書かなくていい人の違い


FP3級は履歴書に書いても問題ない資格ですが、全てのケースで効果的とは限りません。
ここでは、具体的にどんな人がFP3級を履歴書に記載すべきか、逆に書かなくていいケースはどんな場合かを解説します。
書いてもいい人
以下の特徴がある方は、FP3級を履歴書に記載することでプラスの印象を与えられる可能性が高いです。
- 金融・保険・不動産業界など、FPの知識が業務に関連する職種を志望している
- 資格取得を通じて「目標達成力」や「計画性」を示したい
- 社会人経験が浅く、履歴書に書ける実績や資格が少ない
- 転職にあたり、自己研鑽の姿勢や成長意欲をアピールしたい
- 簿記やITパスポートなど他の資格と合わせて、補足的にアピールしたい
FP3級は国家資格であり、関連業界では基礎知識として評価される場面もあります。
たとえ業務に直結しない場合でも、「自己投資ができる人材」として好印象を与えるきっかけになるでしょう。
書かなくていい人
以下のケースではFP3級を無理に履歴書に記載しない方が良いこともあります。
- 他により専門性の高い資格やスキルをすでに複数持っている
- FP3級取得から時間が経っており、実務経験やスキルとしての活用実績がない
- 履歴書のスペースが限られており、伝えたい情報が他にある
- FP3級だけで職務能力を証明しようとする
資格をただ羅列するのではなく、「その資格がどう役立つか」「なぜ書くか」を明確にすることが重要です。
特に経験豊富な中途採用者の場合、FP3級だけでは物足りないと判断されることもあるため注意しましょう。
FP3級を履歴書に書くときの注意点


FP3級を効果的にアピールするには書き方にも注意が必要です。
正しく記載しないと、せっかく取得した資格の印象が薄れてしまうこともあります。
以下のポイントを押さえて、履歴書での見せ方を工夫しましょう。
略さずに正式名称で書く
FP3級を履歴書に記載する際は略さず、必ず正式名称で記載しましょう。
FP3級、FP3級技能士 ×
3級ファイナンシャル・プランニング技能士 〇
略語では、形式的に不適切な印象を与えてしまう可能性があります。
国家資格であるFP技能検定は、正式名称を記載することで信頼性や丁寧さが伝わりやすくなるのです。
取得した日付を書く
FP3級を履歴書に記載する際は、以下のように資格名とあわせて「取得年月」も記入しましょう。
年 | 月 | 免許・資格 |
令和7年 | 4月 | 3級ファイナンシャル・プランニング技能士 合格 |
いつ取得した資格なのかが一目でわかり、応募者の最近の活動や学習意欲を示す材料になります。
転職活動中は、資格取得が「直近の努力の証」として評価されることもあるでしょう。



履歴書は単に持っている資格を列挙する場所ではなく、自分がどう成長してきたかを伝えるためのツールにもなります!
その意味でも、取得日を明記することは重要な要素の一つです。
過信せず補足的に使う
FP3級はあくまで「基礎知識を持っている」ことを示す資格です。
履歴書に書く際には補足的な情報として使い、自分の強みや経験とあわせて記載するようにしましょう。
たとえば、志望職種に直接関係ない場合でも、「お金の知識を自主的に学んでいる姿勢」や「資格を通じて得た考え方」がどう活かせるかを伝えることで、評価される可能性が高まります。



「FP3級を持っているから即戦力だ」と思われることは少ないため、過信は禁物です!
よくある質問(FAQ)
FP検定は何級から履歴書に書ける?
FP3級から履歴書に記載可能です。正式名称「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」と書きましょう。
FP3級は転職で有利になる?
業界によっては有利になりますが、実務経験や他のスキルも重要です。転職に役立つ場合があります。
FP2級を持っていないのにFP3級だけ履歴書に書いても大丈夫?
FP3級のみで履歴書に記載しても問題ありません。
名刺にFP3級と書くのはNG?
名刺に書くこと自体は問題ありませんが、正式な職務に関連しない場合は控えた方が良い場合もあります。
【まとめ】FP3級は恥ずかしくないが「使いどころ」が大事


FP3級は恥ずかしいどころか、正しく活用すれば価値のある資格です。
資格の取得は学習意欲や自己成長を示す手段となり、転職活動やキャリアアップを目指す人にとってはアピールポイントにもなるでしょう。
FP3級を有効活用するためには、その資格をどのように活かすかがポイントです。業界によって評価が異なるため、自分のキャリアプランにどう役立てるかを考えることが大切です。
FP3級の取得に関する詳細な情報や、資格を活用するためのコツについては他の記事でも発信していますので、ぜひ参考にしてください。




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