- TOEIC600点を目指すけど、取得して意味ある?
- TOEIC600点台を取得したけど、まったくアピールできない
このようにTOEIC600点に対して、恥ずかしい気持ちはありませんか。
本記事では、TOEIC645点を取得した私が、TOEIC600点は恥ずかしいと言われる原因と克服方法について解説します。
これからTOEICを受験する、転職活動でアピールしようと考えてる方はぜひ参考にしてみてください。
TOEIC600点が恥ずかしいと感じる原因

まず、TOEIC600点が恥ずかしいと感じる原因を2つ解説します。
社会人の平均スコアと比較して低いと感じるから
TOEIC600点を恥ずかしい主な理由は、社会人の平均スコアと比較して低いと感じるからです。
IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が公開している「2023年度 受験者数と平均スコア」によると、社会人の平均スコアは639点でした。
学生の平均スコア589点に比べると高いですが、平均値と比較すると、600点はやや低く感じられるかもしれません。
TOEICスコアに対する誤解や偏見がある
TOEIC600点を恥ずかしいと感じる理由の一つに、TOEICスコアに対する誤解や偏見があります。
多くの人々は、TOEICスコアが高ければ英語力が高い、低ければ英語力が低いと単純に考えがちです。特に受験者数の多い「TOEIC® Listening & Reading Test」はリスニングとリーディングの能力を測定する試験であり、スピーキングやライティングの能力は評価されません。
また、TOEICスコアが600点の人でも、日常会話やビジネスコミュニケーションにおいて十分なスピーキング能力を持っている場合があります。
このような誤解や偏見により、600点というスコアが実際の能力以上に低く評価され、恥ずかしいと感じることがあるのです。

TOEICスコアだけで総合的な英語力を判断するのは正直適切ではないと思います!
転職や昇進の基準に達していないと感じるから
TOEIC600点が恥ずかしいと言われるのは、転職や昇進の基準に達していないと感じるからです。
多くの企業では、採用や昇進の際にTOEICスコアを評価基準の一つとして用いています。
求められるスコアは企業や職種によって異なりますが、一部の大手企業や海外部門の職種では、採用者にTOEIC700点や800点以上の高スコアを求めています。
このような基準と比較して、自身のスコアが不足していると感じることで、恥ずかしさを覚えるのでしょう。
TOEIC600点は恥ずかしくないと言えるポイント


TOEIC600点は恥ずかしくないと考えられるポイントを2つ紹介します。
TOEIC600点が示す英語の基礎力とは
TOEIC600点は、英語の基礎力がしっかり身についていることを示しており、決して恥ずかしいスコアではありません。
実際、TOEICテストを製作しているESTの「PROFICIENCY SCALE」によると、TOEIC600点台は、基本的な文法・構文は身に付いており、表現力の不足はあっても、ともかく自己の意志を伝える語彙を備えていると評価されていました。
また、外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)では、TOEIC600点台のレベルを以下のように述べています。
仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
ブリティッシュ・カウンシル CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)より引用
このように、TOEIC600点は英語の基礎力を有している証拠であり、自信を持って良いスコアと言えます。
企業がTOEIC600点をどう評価するか
TOEIC600点は、企業において一定の英語基礎力を示す指標とされています。
実際、企業が社員・職員に期待するTOEIC® Listening & Reading Testの平均スコアは600点以下がほとんどでした。
新入社員 | 中途社員 | 技術部門 | 営業部門 | 海外部門 | |
平均スコア | 535 | 560 | 560 | 575 | 690 |
海外部門で活躍するにはより高いスコアが求められますが、TOEIC600点は多くの企業で英語力の基礎を備えていると評価され、就職や転職活動において有利に働くことが多いでしょう。
そのため、履歴書に記載することで自身の英語力を効果的にアピールすることも可能です。
TOEIC600点を克服するスコアアップの具体的な方法


「TOEIC600点は恥ずかしい」という気持ちを克服するには行動するしかありません。
ここでは、行動に移すべき具体的な対処法を解説します。
語彙力を増やす
- 暗記したはずの単語の意味を思い出せない
- 見たことない単語がある
TOEIC600点を取得した方でも、問題を解く際に単語の意味がわからず、つまずいてしまうことがあるでしょう。



私自身、「金のフレーズ」という単語帳を10周ほど繰り返しましたが、それでもわからない単語に出会うことは珍しくありません。
このことからも、TOEIC600点レベルでは、まだまだ語彙力を鍛える必要があると言えます。対策としては、以下のような方法が効果的です。
- 問題演習を重ね、多くの英単語に触れる
- 例文と一緒に覚えて、使い方もマスターする
- 単語帳を何周も繰り返し、いつ見ても意味を思い出せるようにする
知っている単語が多いほど、英文をスラスラ読むことができ、問題を解くスピードも向上します。解き終えられないという悩みも解消され、TOEIC600点の壁を乗り越えることができるでしょう。
リスニング力を強化する
TOEICはリーディングよりもリスニングの方が点数を取りやすい傾向があります。
実際、2024年の12月21日(午後)に開催されたTOEICの「平均スコア」を見ると、リスニングが330.5点、リーディングが281.5点と、リスニングの方が約50点高いことがわかりました。



私が645点を取得したときもリスニングの方が45点高いスコアでした。


このことから、600点からスコアアップを目指すなら、リスニング強化を優先するのが効果的です。
具体的には、公式問題集の音声を活用したシャドーイングや、通勤中の英会話リスニングが有効です。英単語の発音を理解し、会話の内容も聞き取れるようになります。
たとえリーディングが苦手でもリスニングで8割近く得点できれば、700点台も十分狙えるでしょう。
問題集を活用して形式に慣れる
TOEIC600点を克服し、スコアアップを目指すには、問題集を活用して試験形式に慣れることが効果的です。
公式問題集を繰り返し解くことで、出題傾向を把握し、時間配分の感覚を養うことができます。
実際、TOEIC満点の講師や700点を取得した方のブログを拝見すると、どの方も問題集を活用した勉強を推奨しています。
新形式精選模試で問題の数をこなすのも1つの手段ですが、難しすぎて挫折する恐れもあるので、まずは公式問題集から始めると良いです。



私の場合、公式問題集で6~7割取れても、新形式精選模試では6割取れないことがよくあったので、とても難しく感じました。


「TOEIC600点 恥ずかしい」に関するよくある質問
- TOEIC600点の偏差値は?
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TOEIC600点台の偏差値は約50~56の範囲とされています。大学でいう日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)レベルの偏差値になります。
- TOEIC何点以上がすごい?
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TOEIC600点は、決して「すごい」とは言えませんが、評価できるスコアです。一般的には「基礎的な英語力が身についている」と評価されます。
- TOEIC600点は履歴書に書けますか?
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履歴書には書くことができます。TOEIC600点は、英語の基礎力があることを示すスコアであり、多くの企業で評価の対象になります。履歴書には「TOEIC L&R 600点(〇年〇月受験)」と記載し、受験年月も明記するのが一般的です。
【まとめ】TOEIC600点は恥ずかしくない


今回は、TOEIC600点が恥ずかしいと言われる原因とその克服方法について解説しました。
最後に記事の重要なポイントをおさらいします。
TOEIC600点は自慢できるほどではありませんが、恥ずかしいスコアではありません!
TOEIC600点を取得して恥ずかしいと感じるなら、勉強して得た知識を活かして、さらにスコアアップを目指しましょう。
一方で、TOEIC600点はまだまだ低いと考えているにも関わらず取得できていない方は、まずは以下の記事を参考にして学習を進めてください!


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