
Webディレクターはしんどいとよく聞くけど本当なの?
このような悩みを抱えている人に向けて、記事を書きました。
本記事では、20代の未経験でWeb総合職への転職を成功させた私が、Webディレクターがしんどいと言われる理由と乗り越え方を解説します。
この記事を読めば、しんどくてもWebディレクターの仕事が楽しいと少しずつ感じるかもしれません。
Webディレクターの仕事に興味がある、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
Webディレクターの主な仕事


Webディレクターの仕事内容は、企業規模や個人の能力によって差があり、多岐にわたるのが特徴です。
まず、主な仕事を5つに分けて紹介します。
1.クライアントの依頼内容の確認
まず、クライアントから依頼された内容を営業部からヒアリングし、情報を整理します。
依頼内容は、「このサービスの強みをアピールしたい」「SEOの検索順位で上位表示させてほしい」のようにさまざまあります。



この先の作業をスムーズに進めるために、クライアントの情報をしっかり聴き取って理解することが大切です。
検索エンジン最適化を意味し、WebサイトやコンテンツがGoogleなどの検索エンジンで上位表示を目指す施策のこと
2.プロジェクトの企画・設計
クライアントのニーズを理解した後は、プロジェクトの企画・設計です。
ここでは、競合他社にはないクライアントの強みを考えたり、ターゲットユーザーや業界トレンドを分析したりして、集客のために必要なWebサイトのコンセプトや方向性を定めています。
また、Webサイトのデザインや制作フロー、サイトマップ等の情報が記載された企画設計書も作成します。
サイトの中にあるページ(トップページ、商品ページ、コラムページ、お問い合わせページなど)を一覧で整理したもの。
3.プロジェクト管理
Webサイトをスムーズに納品するためには、スケジュールやチームの調整を行うプロジェクト管理が大切です。
プロジェクトの全体像を把握したうえで進行スケジュールを明確にし、Webサイトの制作チーム(ライター、デザイナー、エンジニア等)に仕事を依頼します。
制作中は、対話やチャットツールを通して進歩状況の確認をしたり、突発的な遅延や課題の対応としてスケジュールの再調整を行ったりとやるべき仕事が幅広いです。



制作は自社で行わず、外注する場合もあります。
4.品質管理
品質管理は、Webサイトを納品する前の最終チェックの工程です。
制作されたWebサイトがクライアントの要件を満たしているか確認しています。
具体的なチェック項目は以下のとおりです。
- ページの動作性がスムーズか
- ユーザーが見やすいデザインになっているか
- SEO集客のためにキーワードが適切に使用されているか
- バグ、リンク切れ、デザインのくずれといった問題がないか
- サイトマップに違和感がなく、意図した経路でユーザーをリードする構造か
5.運用・更新
Webサイトの公開後は、運用と更新が必要です。
「Google Search Console」というアクセス解析ツールを使い、集客率や検索順位等のサイトパフォーマンスをチェックして、分析結果や改善点を洗い出します。
また、記事コンテンツの追加や校正を行い、Webサイトが最新で正確のある情報を提供できているかの確認も行っています。



クライアントとの契約内容によりますが、運用・更新の仕事は、サイト公開から1年間が多いです。
Webディレクターがしんどいと言われる理由


Webディレクターはサイトの企画から運用まで多岐にわたり、ストレスを感じやすいかもしれません。
ここでは、Webディレクターが「しんどい」、「やめておけ」と言われる理由を5つ挙げて説明します。
精神的な負荷が多い
Webディレクターはプロジェクト管理・品質管理のような管理業務が多いため、責任重大です。
複数の案件を併行して進めることで仕事にいつも追われているため、頭が混乱するのも無理はありません。
予期せぬバグやトラブルで、スケジュール通りの仕事ができない場合もあります。
このように、ミスなくプロジェクトを円滑に進めることが求められるWebディレクターは、精神的につらいと感じやすいでしょう。



クライアントの期待に応えるために試行錯誤を繰り返す必要もあるから、なかなか気が休まりませんね…。
常に学習する必要がある
Webディレクターは、以下のような様々なスキルや知識が求められるため、常に学習が必要です。
- SEO知識
- HTML/CSSなどのコーティングスキル
- UI/UXなどのデザインスキル
- 業界やトレンドの知識
日々の業務をこなすだけで頭いっぱいなのに、休日やプライベートの時間を利用して勉強するのはつらいかもしれません。
ただ、自己研鑽をしていかなければ、仕事についていけない可能性があります。



私自身、Web業界に入った当初は「HTML/CSSって何?」というレベルからのスタートで、分からないことだらけで本当に大変でした。
相談しにくい
Webディレクターの仕事は多岐にわたるからこそ、わからない・困ったことで悩みやすいです。
ただ、周りの先輩や上司はみな忙しそうで、相談しにくいかもしれません。
その結果、一人で抱え込えこみすぎてしまい、つらいと感じやすくなります。



逆に質問しすぎるのも失礼だから、わからなくても多少は一人で考えてやるつらさもありますよね…。
積極性が求められる
Webディレクターとして成果を出すためには、常に積極性が求められます。
一人で黙々と作業を行うこともありますが、会議を通して発言する機会も多いです。
会議では、クライアントの要望に応えるための企画を考案したり、改善提案をしたりしなければならないため、指示されたことしかできない受動的な方にはつらいでしょう。



内向型の私にとって、意見を主張しなければならない会議は苦手です…
また、制作チームのスタッフに的確な指示を出し、ときには意見を求める大変さもあります。
クライアントの要望に従い続ける
クライアントの要望は、曖昧であったり、途中で変更されたりすることがあります。
Webディレクターは、その要望に対して臨機応変に対応していく必要があるため、ストレスを感じることも少なくありません。



それに加えて納期も迫っており、急な要望が生じたときは、スケジュールやサイト制作の方向性を変える場合もあるので、大変な仕事です。
Webディレクターのしんどいを乗り越える5つの対処法


ここでは、Webディレクターがしんどいと感じたときの対処法を5つ挙げて説明します。
新しいスキルや知識を身に付ける



Webディレクターの仕事に追われすぎてついていけてない…
このような悩みを抱えたときは、新しいスキルや知識を身につけて仕事の生産性を上げましょう。
業務の幅が拡がり、プロジェクトに対する付加価値も高められるからです。
身に付けるべきスキルや知識は人によって異なるので、まずは目的を明確にすることが大切です。
- ショートカットキーを覚えて作業効率を上げる
- Webデザインに必要なコーディングの知識を身に付ける
- マーケティング用語を覚える
このような目的に応じたスキルや知識が身に付くと、自己成長やモチベーションアップにもつなげられるので、スキルアップは非常におすすめです。
仕事の優先順位を見直す
Webディレクターの仕事にいつも追われて頭いっぱいになった場合、仕事の優先順位を見直しましょう。
以下のような優先順位の見直しを行うことで、スケジュールに余裕が生まれるかもしれません。
- タスク管理ツールを使用する(例:Notion)
- 付箋やメモ帳に優先度の高い仕事からメモする
- 自分でやる必要がなさそうな仕事は委託する



退勤前か出社直後で定期的に行うことで、タスクを把握し、仕事にも取り掛かりやすいのでおすすめです!
親しい同僚や先輩に相談する
Webディレクターがしんどいと感じるのは、タスクや問題を一人で抱え込みすぎていることが原因かもしれません。
最悪の場合、抱え込みすぎが大きなミスやトラブルにつながり、周りからの信頼を失う可能性があります。
そのため、悩んだらすぐ親しい同僚や先輩に悩みを共有することが大切です。
解決策の早期発見や負担の軽減につながるメリットもあります。
ストレスを発散する
Webディレクターがしんどいと感じるときは、ストレス発散をして心身ともにリフレッシュすることが大切です。
休日やプライベートの時間だと効果を実感しにくいと思うので、お昼休憩にできるストレス発散法を紹介します。
- 気になるドラマやアニメを1話観る
- アイマスクをして目を休ませる
- 同部署の同期や先輩と会話する
- あえてオフィスから遠いスーパーまで歩いて弁当を買う
- 昼寝する



私はこれらの方法を実践することで、仕事のストレス緩和や効率アップにつなげています!
働く環境を変える
「Webディレクターの仕事が嫌だ」と感じたときは、働く環境を変えてみるのもありだと思います。
具体的には以下の方法があります。
- Webデザイナーやエンジニアの職種に転換する
- Webディレクターとして他社に転職する
- フリーランスになる
人は環境に左右されやすく、合う・合わない環境が誰にでも存在します。
そのため、自分の強みが発揮できる、仕事が楽しいと思えるような最適な環境を見つけることで、精神的な安定が得られるでしょう。
もし転職を考える場合、Web業界におすすめの転職サイト・エージェントを以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
▶【20代未経験】Web業界におすすめの転職サイト・エージェント6選


Webディレクターしんどいに関するよくある質問
Webディレクターしんどいに関して、よくある質問と私なりの回答をまとめました。
Webディレクターは病みやすいですか?
Webディレクターは、仕事量が多い・責任が重い等の要因で病みやすいと言われていますが、個人の性格やスキル、働く環境によって異なります。そのため、自分に合った働き方を見つけ、ストレスを軽減することが大切です。
Webディレクターは未経験にはきついですか?
覚えるべき業務や知識が幅広く、未経験にはきついと感じることもあります。しかし、厚生労働省の就職情報サイト「jobtag」によると、Webディレクターとして実際に働いている方のうち、「入職前の訓練や実務経験等は特に必要ない」と答えた方が30~40%いました。そのため、未経験でも活躍できる可能性は十分あります。
Webディレクターは激務ですか?
Webディレクターはプロジェクト全体をまとめるため、業務が多岐にわたり、激務に感じることもあります。ただ、担当する案件数やプロジェクト規模、職場環境によって感じ方は異なるでしょう。
Webディレクターになるメリット3選


Webディレクターは「しんどい」、「やめとけ」とマイナスなイメージを持たれがちですが、もちろん良い点もあります。
ここでは、少しでも魅力を感じてもらうために、Webディレクターになるメリットを3つ紹介します。
自由な働き方ができる
担当する仕事や企業文化によって異なりますが、Webディレクターは自由な働き方ができます。
Web業界では、リモートワークや時差出勤といった効率よく働ける制度が充実しているからです。
私もこれらの制度があることによって、自身のライフスタイルに合わせやすく、仕事の効率UPにつながりました。



特にリモートワークは、通勤ラッシュや移動時間のストレスがなくなるのであった方がいいです!
成果を実感できる
Webディレクターは、プロジェクトの全体像をつかむため、成果を実感しやすい職種だと思います。
自分が関わったプロジェクトがWebサイトとして形になり、公開されたときの達成感を得られます。
また、サイト公開後に「〇〇のキーワード検索で上位表示されている」「サイトの訪問者数が右肩上がりに伸びた」といった成果がデータとして見えるのも魅力です。



公開後でも思うような結果にならないことがありますが、良い結果が出たときはとてもやりがいを感じるはずです!
さまざまな知識やスキルが身に付く
Webディレクターは、プロジェクトの企画・立案から制作、運用・更新までの一連の流れを担うからこそ、さまざまなスキルや知識が身に付きます。
- Webに関する知識・スキル
- マーケティングに関する知識
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 課題改善能力
幅広いスキルを身に付け、市場価値の高い人材になりたいと考えている方には、Webディレクターの仕事が非常におすすめです。



副業や転職にも役立つので、Webディレクターの仕事を続けて損はしません!
【まとめ】Webディレクターはしんどいけど魅力はある!


今回は、Webディレクターがしんどいと言われる原因と乗り越え方を解説しました。
結論、Webディレクターはしんどい!
それを乗り越えるためには、まず素直・真面目な気持ちと積極性をアピールすることが大切です。
自分の考え方や行動の工夫次第で、Webディレクターの仕事にやりがいを感じられます!
また、20代未経験で、Webディレクターを始めとしたWeb業界への転職を考えている方は、以下の記事も参考にどうぞ。


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